【襦袢の種類】着物の下に着る物!肌襦袢・長襦袢・半襦袢の違いと役割
襦袢(じゅばん)とは、着物の下に着る物です。
肌襦袢、長襦袢、半襦袢、、、似たような単語が並んで着物初心者さんは???
襦袢はいろいろな種類があり、名前が似ているので混同しやすいアイテムです。
そこで、この記事では
- 襦袢の種類は肌着かインナー
- 肌襦袢(肌着)と長襦袢(インナー)の違い
- 長襦袢(ワンピース)と半襦袢(セパレート)の違い
- 襦袢の役割は汚れ防止
を説明します。
- 着物の下には何を着るの?
- 襦袢の種類が多くて選び方がわからない
という人は参考にしてみてください。
襦袢とは着物の下に着る物
襦袢は「じゅばん」と読みます。
襦袢とは、着物の下に着る物です。
襦袢の種類は2つ!肌着とインナー
襦袢にはいろいろ種類があり、
- 肌襦袢(はだじゅばん)
- 長襦袢(ながじゅばん)
- 半襦袢(はんじゅばん)
名前が似ていて混同しやすいアイテムですが、
- 肌に直接着る肌着
- 肌着と着物の間に着るインナー
の2種類に分けて説明していきましょう。
肌襦袢と長襦袢の違い
まず、肌襦袢と長襦袢の違いをみていきましょう。(ちょいとここでは半襦袢をおいといて)
肌襦袢と長襦袢の違いは、
- 肌に直接着るのか
- 着物を着た後に外から見えるのか
肌襦袢は肌に直接着る肌着
肌襦袢は肌に直接着る襦袢、つまり、肌着です。
着物を着た後、外から見えません。
長襦袢はチラリズム!肌襦袢と着物の間に着るインナー
長襦袢は肌襦袢と着物の間に着る襦袢です。
洋服に例えると、シャツやブラウス、カットソーなどのインナーです。
着物を着た後、着物の衿や袖口から生地がチラっと見えます。
長襦袢と半襦袢の違い
半襦袢も長襦袢と同様、肌襦袢と着物の間に着るインナーです。
長襦袢の上半身だけのものが半襦袢です。
つまり、長襦袢の半分で半襦袢。
上半身だけなので、下半身を覆う裾除けなどが必要になります。
- 長襦袢はワンピース
- 半襦袢は上下セパレート(二部式)
と考えるとわかりやすいでしょう。
着物を着てしまえば、長襦袢を着ているのか、半襦袢を着ているのかわかりません。
襦袢の選び方
着物着付けは3層の重ね着
着物は直接肌に着る物ではありません。
肌襦袢を着て、長襦袢または半襦袢を着て、着物を着ます。つまり、
- 肌襦袢(肌着)
- 長襦袢または半襦袢(インナー)
- 着物
の3層構造で着るのが基本です。
最近では着物の下に着る物を簡略化するために、肌着とインナー両方を兼ねた便利な襦袢もあります。
便利な物が増えるのはうれしい反面、
- どれがいいのかわからない
- 長襦袢を買ったつもりが肌襦袢だった
- 半襦袢は買ったけど下半身を覆う物がない
など買い物を失敗する場合もあります。しくじらないためにも、
- 肌襦袢(肌着)
- 長襦袢または半襦袢(インナー)
- 着物
の3層構造をおさえておきましょう。
襦袢を買う時には、まず、
- 肌に直接着用する肌襦袢
- 肌着と着物の間に着る長襦袢または半襦袢
どっちなのか確認しましょう。
そして、肌襦袢と着物の間に着たい物を買う時には、
- ワンピース型の長襦袢
- セパレート型の半襦袢
どっちなのか確認しましょう。
半襦袢を買う場合には、裾除けなどの下半身を覆う物もお忘れなく。
襦袢の役割は汚れ防止
襦袢は、着物に汗や垢などの汚れがつくのを防ぐために着用します。
肌に直接着る肌襦袢の役割は、汗や垢などの汚れを吸収することです。
長襦袢は、着物の衿や袖口から生地をチラ見せするファッション、装飾性の役割もあります。
半襦袢の時も肌襦袢は必要
半襦袢を着る時も汚れ防止のための肌襦袢を着ることをおすすめします。
「半襦袢は、一枚で肌襦袢と長襦袢の役割を備えているので、半襦袢を着る時は肌襦袢の着用を省略できます。」
という半襦袢の説明を見かけることがあるのですが、その半襦袢一枚だけでは汗の吸収力が頼りないと思われる場合は肌襦袢を着ましょう。
肌襦袢を着用せずに半襦袢一枚で済ませたい場合には、半襦袢の汚れ防止機能を確認しましょう。
特に着物にダメージが残り、手入れが大変になるのが汗汚れ。
襦袢でしっかり汗対策をして着物を楽しみましょう!
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。
おおきに!
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