生憎の読み方と意味・ビジネスメールでの使い方や例文・対義語・類義語
「今日は、生憎の空模様」「生憎の雨」
よく耳にする言い回し、生憎(あいにく)。
でも、「生憎(あいにく)」って?
この記事では、「生憎(あいにく)」の由来から意味や例文をまとめました。
また、ビジネスシーンでも便利に使える言葉ですので、その使い方を紹介しましょう。
「生憎」の読み方
「生憎」は「あいにく」と読みます。
「生憎」の由来
「あいにく」は、「あやにく」の音が変化して「あいにく」になりました。
感動詞「あや」と形容詞「憎し(にくし)」から、元々は、「ああ、憎らしい」という意味でした。
それが変化して、今では「憎らしい」と思うような状況を指すようになりました。
「生」は当て字です。
「生憎」の意味と例文
「生憎」には、形容動詞として、「期待や目的に添わない状況になって、都合が悪く残念なさま」という意味があります。
【例文】
- 生憎なお天気です。
- 生憎の雨で一歩も外へ出られなかった。
- お生憎様、ちゃんとひとりでできました、あなたのお世話にはなりません。
3.の例文では、相手の期待が外れたことを、からかう気持ちが含まれています。
また、副詞として、「都合の悪いことに、折悪しく」という意味があります。
【例文】
- 生憎と留守をしていて失礼しました。
- 私は生憎物覚えがいいものでね。
2.の例文では、相手は忘れていてほしかったんですね。相手の期待が外れている、皮肉を込めた使い方もします。
「生憎」のビジネスメールでの使い方
「生憎」は使い方によっては、からかいや皮肉の意が含まれることがあるので、その使い方には注意が必要です。
ビジネスシーンでは、「生憎」を何かを断るときや、良くない状況を伝えるときに使います。
「できません」「都合がつきません」「不在です」
だけでは直接的すぎる言い方になってしまう場合でも、「生憎」を前につけることで和らぎます。
「申し訳ございませんが、・・・・・」「残念ですが、・・・・・」
という気持ちを伝える「クッション言葉」として使います。
丁寧な表現になりますので、目上の方にも使える言葉です。
では、「何かを断る」場面での、ビジネスメールでの「生憎」の使い方をあげてみましょう。
【例文】
- この度はお声掛けいただきありがとうございます。折角のお誘いですが、生憎先約があり参加することができません。
- 御連絡いただきましたお打ち合わせの日程ですが、○日は、生憎出張の予定でして、お伺いすることができません。つきましては、・・・・・
お誘いやご提案への御礼+「生憎」+お断り
というふうに、「生憎」をうまく使って、相手を嫌な気持ちにさせないような丁寧なお断りメールを送りましょう。
「生憎」の対義語と類義語
「生憎」の対義語は、「折良く、丁度良く」です。
「生憎」の類義語は、「折悪く、都合が悪い、残念ですが」です。
まとめ
- 「生憎」の意味は、「期待や目的に添わない状況になって、都合が悪く残念なさま」「都合の悪いことに、折悪しく」
- からかいや皮肉が込められる場合もあるので使い方には注意する
- お断りの言葉の前に「生憎」を添えると、丁寧な表現になるので、目上の人や、ビジネスシーンでも使える
お断りって、なかなかはっきりと伝えづらいものですが、「生憎」を使うと、お断りの言葉が和らぎますので、便利な「クッション言葉」として、ぜひ、使い方を覚えておきましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
おおきに!
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