甘納豆の原料や発祥とダイエットにおすすめな食べ方や京都の老舗も!
甘納豆は、甘い納豆?
いえいえ、甘納豆と納豆はぜんぜん違うものです。
ではなぜ、「甘納豆」なのか?
そして実は、「甘納豆」はダイエットにおすすめなスイーツなんです!
この記事では、甘納豆の原料や発祥・名前の由来、ダイエット効果、京都の老舗も紹介します。
甘納豆の原料
甘納豆の原料は、黒豆・金時豆・大豆などのマメ類のほかにも、栗やさつまいもなどが用いられます。
素材の形を損なうことなく、蜜(砂糖)漬けした和菓子です。
砂糖漬けは、塩に漬けるお漬物などと同じ、伝統的な食品保存技術のひとつで、先人達の知恵であります。
砂糖漬けお菓子といえば、マロングラッセが思い浮かびますが、豆を使い、豆を甘くするのは和菓子独特のものです。
甘納豆の発祥
甘納豆の発祥の地は、江戸です。
江戸時代後期の幕末、煮ても皮が破れない(腹が切れない=切腹しない)ので、めでたい豆として赤飯に使われていた大角豆(ささげ豆)が、菓子の原料としては向かないため、ほとんど省みられることがなく、値段も安かったことに目をつけた菓子職人が、「庶民により手軽で美味しい菓子が作れないものか」と苦心して作ったのがはじまりです。
冷蔵庫がない時代、手軽で日持ちがする美味しいお菓子は喜ばれ、江戸から日本中へと広がりました。
甘納豆は納豆を甘くしたものではない!由来は?
甘納豆は、納豆と同じく大豆が使われることがありますが、原料に栗やさつまいもが用いられることもあり、納豆とは異なります。
また、納豆菌で発酵させる「発酵食品」でもなく、蜜(砂糖)に漬ける「蜜漬け菓子」です。
甘納豆は、「納豆」という名が付いているものの、納豆とは全くの別物なのです。
では、なぜ、原料も作り方も納豆とは異なる「甘納豆」に、「納豆」というのでしょうか?
それは、見た目が似ている「浜名納豆」にあやかった名前を付けたからです。
まず、「納豆」には2種類あります。
ひとつは、普段の食卓にスーパーで買うおなじみのネバネバの「糸引き納豆」で、納豆菌で発酵したものです。
もうひとつは、麹菌で発酵した「塩辛納豆」で、名前の通り、塩味がします。
実は、塩辛納豆のほうが歴史は古く、今でも、京都では大徳寺納豆や一休寺納豆が有名です。
甘納豆が発明された当時の江戸では、「浜名納豆」(浜松で作られた塩辛納豆)が有名で、この人気にあやかって、「甘名納糖(あまななっとう)」と命名されました。
そして、それが「甘納糖」となり、「甘納豆」となりました。
ダイエット中のスイーツにおすすめ!和菓子の甘納豆
ダイエット中には甘いものを控えたいですよね。でも、ダイエット中のほうが甘いものを欲しくなる・・・
そこで、ダイエット中のスイーツに甘納豆をおすすめします!
一般的に、和菓子のほうが、洋菓子よりもカロリーが低いです。
洋菓子は、卵やバターといった脂質を多く含む原料を使っているため、ダイエット中には控えたいのですが、甘納豆はダイエットにも向いている和菓子です。
ダイエット中のスイーツに甘納豆がおすすめな理由
- 50粒入りの甘納豆であっても100キロカロリーに満たない低カロリー
- 豆類に食物繊維やビタミンの健康成分が含まれているので、ダイエット中に減少しやすい栄養素や成分を摂取できる健康的なダイエットを促してくれる
- 甘納豆に多く含まれる「食物繊維」に、整腸作用と脂肪燃焼作用があり、ダイエットに高い効果を発揮してくれる
- 甘納豆には「カリウム」も豊富に含まれているので、利尿作用があり、ダイエットの大敵であるむくみの解消に効果がある
甘納豆のダイエット効果をより高める食べ方!
甘納豆が低カロリーで豊富な成分が含まれているとはいえ、砂糖漬けにしたお菓子なので、食べ過ぎには注意です!
甘納豆のダイエット効果をより高める方法や工夫を紹介しましょう。
食前に食べる
甘納豆の効果を最大限に活かすなら、食前に食べるのがおすすめです。
甘納豆を食前に食べると、脂質や糖質を吸収しにくく、便通を促しやすい状態で食事をすることができます。
食事に合わせて食前の甘納豆の量を調節することがポイントです。
甘納豆の量を、食事のカロリーが高い場合は少なめに、カロリーを抑えた食事なら多めにします。
そうすることで食べ過ぎを抑え、腹持ちの良い食事になります。
豆乳と一緒に食べる
甘納豆は砂糖漬け菓子なので、砂糖を多く使用しています。
そのため食べ過ぎは血糖値を上昇しやすくします。
血糖値の上昇を抑える方法として、豆乳を一緒に飲むのがおすすめです。
豆乳には「大豆イソフラボン」という成分が豊富に含まれており、この大豆イソフラボンが、血糖値の上昇を抑えてくれます。
甘納豆で上昇する血糖値を豆乳が抑えてくれるので、甘納豆×豆乳コンビは抜群ですよ!
抹茶やお茶と一緒に食べる
抹茶やお茶にも豆乳と同じように、血糖値の上昇を抑える働きがあります。
和菓子にはやっぱり抹茶やお茶、という方が多いと思いますが、甘納豆×茶のティータイムもおすすめです!
京都の甘納豆専門店「斗六屋」
江戸から日本中へ広がった甘納豆。
京都にも甘納豆の老舗店があります。
人気店のひとつ、京都の壬生にある「斗六屋(とろくや)」を紹介しましょう。
斗六屋さんは、まだ女性に参政権がなかった時代の昭和元年、芸妓さんだった女性が京都の祇園・南座前で創業した甘納豆専門店です。
そして、現在、平成生まれの4代目が継がれ、吟味された原材料と無添加の伝統製法で作られた「ほんまもん」の味を引き継いでこられました。
現在地の壬生といえば、壬生寺の節分会が有名です。
壬生寺の節分会に斗六屋さんの甘納豆もご賞味されてはいかがでしょう。
【名称】有限会社斗六屋 |
【住所】京都市中京区壬生東大竹町5 |
【営業時間】9:00~17:00 |
【定休日】土日祝 |
【Webサイト】http://torokuya.com/ |
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
おおきに!
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