名古屋帯でお太鼓を簡単ひとりで綺麗!コツや前結びと結ばないやり方も!動画で!
一番ポピュラーな帯結びとされている名古屋帯での「お太鼓結び」
着物初心者さんにとって、ハードルのひとつですよね。
そうだ着物、着よう。
と、ゼロから着物生活を始めたワタクシにも悩ましい「お太鼓結び」です。
「お太鼓結び」といっても、やり方はいろいろ。
「うちのやり方が一番わかりやすくて簡単」
と、ワタクシが通った着物着付け教室では言っていましたが・・・
何が「簡単」なのか、それはそれぞれ、人によりますよね。
そこで、今回は、着付け教室で「一番簡単!」というやり方で「お太鼓結び」を克服できなかったワタクシが、「これなら簡単!」実践してみた動画を紹介します。
- 説明がゆっくりでわかりやすい
- 自分ひとりで綺麗に簡単に仕上げるコツがわかりやすい
という動画を選んでみました。
3つのやり方を紹介します。
特に、3つ目のやり方は、
えぇ!?結ばない?巻くだけ!?
驚き、目から鱗もんのやり方です。お楽しみに!
それでは、動画をみてみましょう。
その前に・・・・・
着物初心者さんのためのお太鼓結びのコツです。
動画を見る時の参考にしてみてください。
着物初心者向け「自分で簡単に綺麗なお太鼓」のコツ
「お太鼓結び」を苦手と思うのは、なぜでしょうか?
お太鼓の形が綺麗に出来ない
という方が多いのではないでしょうか。
なので、お太鼓の形が綺麗にできるようになれば、「お太鼓結び」制覇です!
では、自分ひとりで、簡単に綺麗なお太鼓に仕上げるコツです。
- 全通織模様の帯を使う
- 出来上がりのお太鼓の形を想定する
- タレ先に腰紐で目印をしておく
- 使いやすい帯板と帯枕を使う
- 自分のやりやすい方法でする
全通織模様の帯を使う
初心者さんには、帯の手先からタレ先まで、つまり、帯全体に連続柄が入った全通織模様の帯をおすすめします。
例えば、博多織の献上柄です。
柄合わせが必要な帯や、ワンポイント柄の帯は、初心者さんには難しいです。
ワンポイントでお花や動物の柄を、お太鼓や胴回りに綺麗に出されている方は上級者さんです。
ワンポイントを目印に帯結びをする、とおっしゃるのは上級者さんで、初心者さんにはおすすめできません。
柄合わせやワンポイントの位置を気にしないで帯結びができる、全通織模様の帯のほうがいいでしょう。
帯結びが上達してから、柄合わせ、ワンポイントに挑戦してみて下さい。
出来上がりのお太鼓の形を想定する
何事もイメトレ、帯結びも、イメージしながらするだけでスムーズにできるようになりますよ。
動画の中でも、
「結局、名古屋帯って、こうなって欲しい」
という場面がありますが、こういうイメージは大事です。
名古屋帯はタレが二重になっています。
その二重になっている部分でお太鼓の形を造ります。
予め、お太鼓の形をイメージしながらやるほうが形を造りやすいです。
タレ先に腰紐で目印をしておく
「出来上がりのお太鼓の形を想定する」と同時に、「お太鼓の下に出るタレ先の長さ」も想定してください。
お太鼓の下にタレ先が、人差し指ぐらいの長さで出るのが理想的な形です。
帯結びを始める前に、タレ先から人差し指の長さのところに腰紐を付けておきます。
やり方は、最後の動画、巻くだけのやり方の中で説明があります。
使いやすい帯板と帯枕を使う
帯板は、前結び用の帯板を使うのがおすすめです。
この後の動画で、
1.後ろで 2.前で 3.巻くだけ
3つのやり方を紹介しますが、どのやり方でも、後ろでお太鼓を造るやり方でも、前結び用の帯板を使うのがおすすめです。
理由は、どのやり方でするにしても、前結び用の帯板を使ってやれば、「お太鼓の形を整える」作業を前ですることができるからです。
後ろでお太鼓を造って、「あら、綺麗に出来たわ」になれば、もちろんOK!
でも、形が気に入らなければ、前にクルッと回してきて形を整えることができます。
これで、お太鼓のお悩み「綺麗なお太鼓にならない」を克服です!
また、帯枕も、お太鼓が綺麗に出来るものを使いましょう。
このページの最後におすすめの帯板と帯枕を紹介しますので参考にしてみてください。
自分のやりやすい方法でする
冒頭にも触れましたが、何が「簡単」なのかは、人それぞれ。
着付け教室に通った人も、
着付け教室で習ったやり方がわからなかった、やりにくかった、
というのであれば、習ったやり方にこだわらなくても、自分のやりやすい方法を探してみるといいでしょう。
この記事で紹介するやり方も、ひとつにこだわらず、
1.後ろで 2.前で 3.巻くだけ
の3択にしてみました。
あなたにとっての「やりやすい方法」がみつかるといいな、と思います。
3つとも「やりやすい方法」と思われなかったら、ゴメンナサイ・・・・・
ご自分で「やりやすい方法」を探し求めてください。
では、動画をみてみましょう。
後ろで綺麗に「お太鼓結び」
まず、後ろでするやり方ですが、前結び用の帯板を使っています。
前結び用の帯板を使うメリットや、最後にお太鼓の形を整えるやり方の説明もあります。
前で結ぶ「お太鼓結び」
次は、前でするやり方です。
前半と後半があります。
【前半】
- 手先の長さをとる
- 帯を体に2回巻く
の手順は、半幅帯の結び方と同じです。
手先を上にして、手先とタレを交差します。
手先が左に、手先の輪が下に
なっていることを確認したら、後半へ続きます。
【後半】
手先が左に、手先の輪が下になっていますか。
前にぶら下がっているタレでお太鼓を造ります。
綺麗なお太鼓をイメージしましょう。
結ばない、帯を巻くだけ!「お太鼓結び」
そして、結ばない、帯を巻くだけのやり方です。
えぇ!?結ばないって、どういうこと?
と思いますが見てみましょう。
このやり方は、ホントに簡単だと思います!
帯にする細工の復習をしましょう。
細工をする時も出来上がりのお太鼓の形をイメージしましょう。
- タレ先の表に腰紐を付ける
- タレの裏に帯枕を置く
腰紐を付けたところは、お太鼓の下辺に、
帯枕を置いたところは、お太鼓の上辺に
なります。
タレ先の表に腰紐を付ける
タレ先に腰ひもを付けることで、「お太鼓の下に出るタレ先の長さ」を決めておきます。
お太鼓を造るときに、タレ先に付けておいた腰ひもが目印になります。
どんな締め方でするにしても、この「タレ先に腰ひもを付ける」仕込みはおすすめです!
腰ひもを付けるのは、タレ先の 表 ですよ!
タレの裏に帯枕を置く
帯枕の向きに注意して、タレの裏にスタンバイ!
帯枕を置くのは、タレの 裏 ですよ!
出来上がりのお太鼓をイメージすると、表裏、向きを間違えにくいです。
そして、帯枕と帯をランドセルを背負うみたいに、よっこらしょ!
背負って、枕の紐を締めたら、帯を巻きます。
お太鼓の中で「ダブダブ」になってしまう部分を整えるのが難しければ、前に回してやってみましょう。
動画では、後ろでやっていますが、ご自分が後ろではやりにくいと思う作業は、前に回してやってみるといいですよ。
そんな時、前結び用の帯板を使っていると便利です。
このやり方は、「簡単」のほかにもいくつかのメリットがありますので、ぜひ、お試しください。
お太鼓の中が結んでいないので、スッキリ!蒸れません。特に、盛夏にはおすすめのやり方です。
結ばない、ということは、帯がクシャクシャとならないので、帯枕の下を整える作業を省けます。
帯がシワにならない、帯にも優しい方法ですね。
着物初心者向け「自分で簡単に綺麗なお太鼓」おすすめの帯板と帯枕
ゼロから着物生活を始めた方は、とりあえず、着付け小物をセットで買われた方が多いと思います。
最初から、小道具、帯板や帯枕にこだわらないと思います。
もちろん、最初に買った帯板や帯枕を使い続けてもいいのですが、帯結びがやりやすくなる帯板と帯枕があるので紹介します。
くるっと!前で綺麗なお太鼓!前結び用の帯板
お太鼓のお悩み「綺麗なお太鼓にならない」を克服!
お太鼓の形が気に入らない時には、くるっと、前へ回してお太鼓の形を整えましょう。
帯板は回さず、帯だけを回すタイプ
帯板と帯、一緒に回すタイプ
綺麗!軽い!肩が凝らない!帯枕「空芯才(くうしんさい)」
着物愛好家の間で人気商品のひとつ、「たかはしさんの空芯才(くうしんさい)」です。
固い帯枕が背中にくっついている → 背中や肩が凝る
サイズ18~22cmで丸みのある帯枕 → お太鼓の端がつぶれる
という一般的な帯枕のお悩みを解消してくれる画期的な帯枕です!
「空芯才」は、柔らかいメッシュで、背中に帯枕が「当たる」というよりも、「優しく寄り添っている」という感じなので、特に、肩凝りの方にはおすすめです。
そして「空芯才」の幅は、25cm。帯の幅が、30cmぐらいなので、お太鼓の上辺をしっかりと支えてくれます。
「帯枕を変えるだけで、こんなにも楽になるんだ!」
という驚きを、ぜひ体験してみてください。
使いやすい小道具とやりやすい方法でみなさんのお太鼓が綺麗になるとうれしいです!
参考までに、ワタクシは、
クルット帯板と空芯才を使って、
巻くだけ + 前でお太鼓造り
のコンビで、お太鼓制覇しました!
お太鼓ができたら次は、帯揚げを綺麗に結びましょう。
実は、帯揚げを綺麗に仕上げるには、意外なところにコツがあります。
次の記事でその意外なコツを紹介していますので、ぜひ、参考にしてみてください。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
おおきに!
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