ご自愛くださいの正しい使い方は?病気の人に言うのはいい?
ご自愛ください。
素敵な日本語だなぁ~
お手紙やメールの締めくくりに
「ご自愛ください。」
と書かれていたら、お相手さんのお心遣いが伝わってきてうれしいですよね。
ご自愛くださいという表現は、
季節を問わずにいつでも使えて
また、丁寧な言葉なので目上の人にも使える
便利な日本語です。
今回は、
ご自愛くださいの正しい使い方についてです。
ご自愛(ごじあい)とは?
まずは、ご自愛(ごじあい)の漢字を分解してみてみましょう。
自・・・自分、自分の体
愛・・・愛する、大切にする
「ご自愛ください」は
「お体を大切にしてください」
という意味です。
ご自愛くださいの使い方
手紙やメールの結びの言葉として、相手の健康を気遣う言葉として使います。
「ご自愛ください」の単独よりも、理由を先に述べて使うことが多いです。
理由 + ご自愛ください
の構成ですね。
「~なので、ご自愛ください」や
「~の折、ご自愛ください」という表現です。
ご自愛くださいを使った例文
- 寒くなってまいりましたので、ご自愛ください。
- 季節の変わり目ですので、ご自愛ください。
- 厳しい暑さが続く折、くれぐれもご自愛ください。
- 花冷えの時節柄、どうぞご自愛くださいませ。
- 朝夕は冷え込んできましたので、お体をご自愛ください。
ご自愛くださいのよくある間違い
次に、ご自愛くださいでやってしまいがちな間違った使い方です。
お体をご自愛くださいは二重表現
実は、上述の例文には間違いが一つあるのですが、
お気付きになりましたでしょうか?
5番目の「お体をご自愛ください」が
間違っています。
繰り返しますが、
「ご自愛ください」は
「お体を大切にしてください」
という意味です。
ご自愛くださいの中に、すでにお体の意味が含まれていますので、5番目の例文のように「お体を」付けると、「お体を」が重複してしまいます。
お体をお体を大切にしてください
と言ってしまうことになるので、変ですよね。
5番目の例文を訂正しましょう。
朝夕は冷え込んできましたので、お体をご自愛ください。
ご自愛くださいは元気な人に対する言葉
病気や怪我をしている人、入院している人へ、
お体を大切にという気持ちを込めて
ご自愛くださいとつい言ってしまうかもしれません。
しかし、
ご自愛くださいは、体調が良好な人に向けて
「体調を崩さないようにお気をつけください」
という気持ちを表す言葉です。
ですので、
体調を崩してしまっている人に対しては
ご自愛くださいではなく、
一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます
といった言葉で、
回復してほしい、元気になってね
という気持ちを伝えましょう。
ご自愛ください
相手のことを思いやる素敵な言葉ですが、
元気な人に対しての言葉ですので、
病気などで健康状態が良くない人には
使わないようにしましょう。
それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。
すっかり秋が深まり朝夕は冷え込んできましたので、ご自愛くださいませ。
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