京都山科の忠臣蔵の大石神社の桜と花子ちゃん・バスや駐車場情報
大石はん、ほんまに、討ち入りしたかったんどすか。
この記事では、忠臣蔵ゆかりの地である京都市山科区にある大石神社を紹介します。
忠臣蔵の討ち入りがあった江戸時代、京都市山科区は、東西を結ぶ旧東海道の交通の要衝でありました。
人の往来を見ながら、世の流れを見ながら、機が熟するまで、事件の善後策を講じるには絶好の地と考えたのでしょうか。
しかし、大石神社の背景に広がる稲荷山を眺めていると、閑静で自然豊かな地で、歴史に名を残すことなく、穏やかに、ちょっと祇園遊びもして、過ごすことも考えたのではないでしょうか。
毎年、討ち入りの日の12月14日に行われる「山科義士まつり」では、大石神社が行列ルートの到着地になっています。
大石神社の由緒とご利益
大石神社の由緒
大石神社は、赤穂浪士47人のリーダー大石内蔵助(おおいしくらのすけ)が隠棲した閑居跡といわれている岩屋寺(いわやじ)近くにあります。
大石内蔵助は、1701年(元禄14年)7月から1702年(元禄15年)9月まで、親類(母方の大叔父)・進藤源四郎(しんどうげんしろう)の世話によって住居を構えました。
昭和初期、赤穂義士を崇拝していた浪曲師・吉田大和之丞(よしだやまとのじょう)が、大石内蔵助ゆかりの山科に神社を造営することを計画しました。
そして、1935年(昭和10年)、京都府知事を会長とする大石神社建設会や山科義士会、全国の崇拝者により創建されました。
討ち入りの武器を調達した大阪の豪商、天野屋利兵衛(あまのやりへえ)を祀る義人社も造営されました。
大石神社のご利益
大石神社のご利益は「大願成就」。
お仕えしていた御家が断絶し、浪人となり、討ち入りを果たすその日まで、窮乏生活に耐え、大願を成就したことに由来します。
また、義人社に祀られる天野屋利兵衛は、「商売の神様」と言われ、商売繁盛の信仰を集めています。
大石神社の御朱印
大石神社では1種類の御朱印を拝受できます。
御祭神である「大石良雄公」と大きく墨書きされています。
大石桜と花子ちゃん
さくら祭
4月の第1日曜日、「さくら祭」が催されます。
大石神社が建設されるにあたり、その地に生育していたしだれ桜を定植して、御鎮座にあわせ、御神木としました。
そして、今日、「大石桜」と呼ばれ、京都でも有数の桜として親しまれています。
樹齢80年以上、高さ約10メートル、例年、3月下旬から4月上旬に見ごろを迎えます。
さくら祭では、琴が演奏され、武者小路千家(むしゃのこうじせんけ)の奉仕による献茶式が行われ、茶席(有料)が設けられます。また、大石神社巴会奉仕によるそば席が設けられたり、屋台も出店されます。
大石神社のアイドル花子ちゃん
神社では、ファラベラ・ミニホースの「花子ちゃん」が飼育されていて、超可愛いのです。
平成11年生まれで、19年から大石神社にいます。
きれいなシルバーグレーの毛並みに、後ろ足の少し茶色いアクセントカラーの毛がチャームポイントです。
花子ちゃんの柵の後ろに、しだれ桜の御神木・大石桜が広がっています。
陽春の日差しの中で、内蔵助さんも桜と花子ちゃんを穏やかに眺めておられるのでは・・・
大石神社までのアクセス・バスや駐車場情報
大石神社の背後には、稲荷山の稜線が見えており、山の向こう側は伏見稲荷大社です。
国道1号線からのアクセスも便利ですが、阪神高速京都線・山科ランプが開通してからは、稲荷山トンネルを越えて市内中心地へ出るルートが大変便利になりました。
公共交通機関では、京都駅八条口バス停(ホテル京阪京都の前)から阪神高速稲荷山トンネルを経由する京阪バス山科急行線で、「大石神社前」バス停までは、約15分です。
三条京阪、四条河原町、JR山科駅からも「大石神社前」に止まる京阪バスが出ています。
【住所】京都市山科区西野山桜ノ馬場町116 |
【拝観時間】境内自由、宝物殿9:00~17:00 |
【拝観料】無料 宝物殿も無料 |
【駐車場】無料あり |
【交通アクセス】京阪バス「大石神社前」下車 徒歩3分 |
【Webサイト】http://www.ooishijinja.com/ |
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