着物の虫干しとは?季節時期や時間とハンガー要らず簡単方法も!

着物を箪笥の中に仕舞いっぱなしにしていませんか?

着物を入れた箪笥が、むっしっしー♪むっしっしー♪

になっていては大変!今回は「虫干し」についてです。

  • 虫干しをいつやればいいのか知りたい人
  • 虫干しのやり方を知りたい人
  • 着物をずっと長く箪笥に入れっ放しにしている人
  • 一枚の着物をずっと長く大切に着たい人
  • 虫干しをする場所も時間もない人
  • 虫干しが面倒な人

こんな人は、ぜひ、参考にしてみてください。

 

目次

虫干しとは?

「虫干し」とは、その名の通り、着物を「干す」ことです。

着物を箪笥から取り出して干すことで、風通しを良くし、害虫を取り除き、カビや変色を防止します。

 

虫干しはいつする?適した季節時期

虫干しに適した時期は年3回

虫干しを行うのに適している時期は年に3回あり、それぞれ「土用干し」「虫干し」「寒干し」と呼びます。

 

  • 土用干し・・・7月下旬から8月上旬。梅雨の時期に湿気を帯びた衣類を乾かすために行います。
  • 虫干し・・・9月下旬から10月中旬。夏についた害虫を追い払い掃除するために行います。
  • 寒干し・・・1月下旬から2月上旬。衣類の湿り気を抜くために行います。

 

着物が日常的に着られていた時代には、年に3回の虫干しが行われていました。

しかし、現代の生活で、年に3回も着物を箪笥から取り出して、干して、たたんで・・・・・

 

面倒臭い!!!

 

なので、10月頃の夏物と冬物の衣替えをする時期に1回行えばよろしいでしょう。

暑さが落ち着いた秋晴れの頃は、爽やかな風が吹く過ごしやすい季節ですので、虫干しの作業が行いやすい時期です。

梅雨時から盛夏にかけて含んだ水分を、秋の爽やかな風で吹き飛ばし、着物着用のベストシーズン11月を迎えるという流れがおすすめです。

この年に1回の作業すら面倒な人、もっと簡単な方法を後で紹介します。

 

虫干しってどうする?基本的なやり方

室内物干

まずは、基本的な虫干しの方法を知っておきましょう。

虫干しに適した日

虫干しに適した季節時期は年に3回あると上述しましたが、その時期ならいつでもいいというわけではありません。

雨降りの日はもちろんNGですが、前日に雨が降った日の翌日が晴れていても虫干しには適しません。

前日の雨で空気がまだ湿っている状態で、着物を干すと、空気中の湿気を取り込んでしまうからです。

ベストな日は、2日続けて晴れた日の翌日ですが、そのタイミングで行えない場合が多いかと思います。

現実的には、晴れた日の翌日に虫干しを行うといいですよ。

ベストな日を逃し、逃し続けて、結果、

虫干し、しばらくしてないわーーー

となるくらいなら、晴れた日の翌日に虫干しをしておきましょう。

虫干しに適した時間帯

昨日は晴れ、今日も晴れ、虫干し日和だわ!

張り切って、早朝から虫干し!

ちょっと待って!

晴れた日の翌日でも、1日の中で適した時間帯があります。

早朝と夕方以後は、湿度が上がりますので避けましょう。

10時から15時の間が虫干しに効果的な時間帯です。

着物をどれ位の時間干すのか

虫干し日和、10時から15時まで着物を干した・・・

干し過ぎです!

着物を長く吊り下げておくと、「袋(ふくろ)」という状態になってしまいます。

袋(ふくろ)とは、表生地と裏生地のつり合いが悪くなり、片方の生地が弛んでしまう状態です。

袋になると、着物を着た時に裾が弛み、だらしなく見えてしまいます。

特に袷の着物には、長時間の吊り下げに注意しましょう。

着物は、1~2時間掛けて干せば充分です。

吊るす時間が長くならないためにも、乾燥した日の、乾燥した時間帯に、短時間で虫干しを済ませましょう。

そして、虫干しを済ませた後は、新しいたとう紙に入れて保管しましょう。

たとう紙も1年に1回交換するので、安価なたとう紙でOKです。

高価なたとう紙を交換せず長期間使うよりも、安価なたとう紙をまめに交換しましょう。

たとう紙について、関連記事がありますので参考にしてみてください。

虫干しに適した場所

直射日光があたらない場所

着物は、湿気と虫、そして、直射日光も嫌います。

直射日光は、色焼けの原因となりますので要注意です。

人の皮膚が日焼けするのと同じように、着物も紫外線があたると色焼けを起こします。

虫干しは、直射日光の当たらない場所で陰干しをしましょう。

特に、西側に窓がある部屋で虫干しをする場合には、西日に注意です。

西日は時間とともに、窓からの日差しが部屋の奥のほうに差し込んできます。

この西日による色焼けが多いので気をつけましょう。

また、蛍光灯も要注意!虫干しを行う部屋の電気は消しておきましょう。

風通しの良い場所

虫干しを行うときは、部屋の窓やドアを開けて風通しを良くしておきます。

窓を開けることができない、風通しが悪い場合は、扇風機やサーキュレーターを活用しましょう。

風通しを良くすることで、湿気を早く取り除き、虫干しを短時間で終わらせることができます。

虫干しのやり方

1~2時間ほど、着物を着物ハンガーに掛けて吊るします。

着物ハンガーを活用すると、着物の型崩れやシワが付かないのでおすすめです。

次に紹介する着物ハンガーは、竿の部分が伸縮できますので、使わないときはコンパクトに収納できておすすめです。また、帯などを掛けられる部分があるのも便利な品です!

 

裾が床に着くように吊るすと、上述した袋になるのを防ぐことができます。

着物の裾が直接、床に着くのが気になるようでしたら、下にたとう紙などを敷いておきましょう。

着物をハンガーに掛けたものの、1~2時間後に畳むことができない場合には特におすすめの方法です。

また、着物を裏返しにして吊るすと、色焼けを防ぐこともできます。

着物ハンガーがない!足りない!

という人は、関連記事がありますので参考にしてみてください。

虫干しの基本的なやり方まとめ

  • 季節・時期・・・10月頃の衣替えのシーズンがおすすめ
  • 日・・・晴れた日の翌日、2日続けて晴天の翌日がベスト
  • 時間帯・・・10時~15時
  • 時間・・・1~2時間
  • 場所・・・直射日光があたらない、風通しの良い場所
  • 方法・・・着物ハンガーに吊るして。袋に注意。

 

晴天の翌日、10時から15時の間に、1時間から2時間程度、直射日光が当たらない、風通しの良い場所で、着物ハンガーに吊るす。

そして、遅くても、16時ぐらいまでには畳んで新しいたとう紙に入れて保管する。

 

という基本通りにできればいいんですけどね・・・・・

タイミングが合わなかったり、時間と場所がなかったり。

そして、筆者のような面倒臭がりやさんのために、虫干しの簡単な方法を紹介します。

 

虫干しする時間も場所もない!ハンガー要らずの簡単方法!

たとう紙に入れたままで虫干し

引き出しの中から着物を取り出し、たとう紙に入れた状態で室内に置いておきます。

着物を吊るさなくても、引き出しから出してあげるだけでも大いに効果があります。

引き出し1段すべての着物を取り出せば、それだけでも箪笥の湿気が下がります。

箪笥の引き出しを開けるだけ

箪笥の引き出しをずらして、ひな壇状態に開けておくだけでも、風が通り湿気が軽減されます。

ひな壇箪笥に扇風機をあてると、さらに効果的。

基本的な方法から比べると、随分と甘くなっていますが、ずっと箪笥の中に入れっ放しよりは、ずっと、ずっと良いですし、簡単にできる方法を回数を増やしてやるほうが効果的です。要するに、着物を

 

新しい空気に触れさせる

 

ことができればいいのです!

エアコン、除湿器、除湿剤の活用

着物を保管している場所が、風通しが悪いなど、湿気が特に気になる場合には、エアコンの除湿機能や除湿器を活用しましょう。

除湿器を使う場合には、除湿器に溜まった水分に気をつけましょう。

除湿器に溜まった水分も湿気の原因となりますので、まめに捨てましょう。

除湿剤は、着物用でなくても、ごく一般的なものでOKです。

除湿剤を使う場合には、交換時期に気をつけましょう。

箪笥の引き出しを開けるだけでも効果あり、と上述しましたが、箪笥の引き出しを開けた時に、除湿剤もチェックです。

フォーマルな着物だけ虫干し

黒留袖や黒無地など、フォーマルな着物、高価な着物は上質な生地が使われています。

上質な生地は、目が詰まった生地で、特に、湿気が溜まりやすいのでカビのトラブルが多いです。

高価な着物だからといって、箪笥の中で大事にしすぎるのは逆効果です。

高価な着物だけでも、上述した通りの基本的な方法で虫干しを行いましょう。

着るのが一番!

着物を着た後、畳んでしまう前に、着物を干しますが、これでいいんです!

 

着物は着ることが一番のメンテナンス!

 

カジュアル着物は、普段にどんどん着て、フォーマルな着物はきちんと虫干しするというのがおすすめです。

 

着物のメンテだけじゃない!手持ちの着物の確認をしよう!

着物や帯、何枚持っていますか?

その着物と帯、この一年の間にどのくらい着用しましたか?

虫干しは、手持ちの着物を確認する良い機会です。

また、同じ着物・帯でも年齢とともに、時間の経過とともに感じ方が変わってくることもあります。

今まで二軍だった着物・帯に新しいコーディネートが閃いたり、ときめいたり。

着物を着る機会がなくても、ぜひ、箪笥から取り出して見てあげてください!

そうすれば、また着物を着たくなります。もう一度言います!

 

着物は着ることが一番のメンテナンス!

 

虫干しの機会に着物を整理して、適度な枚数を着回しましょう。

何年も着用していない着物は、買い取りしてもらうこともおすすめです。

 

まとめ

虫干しを基本的なやり方通りにできなくても、臨機応変に、箪笥の中に入れっ放しにするよりも、簡単方法を行う!

とにかく、箪笥を開放して新しい空気に触れさせること!

着物の一番のメンテナンス方法は、着ること!

 

今回は、着物の虫干しについてまとめてみました。

虫干し、しなければ!

と思うと面倒なので、ご自分の手持ちの着物の種類や枚数に合わせて、簡単方法も取り入れて、とにかく、着物を箪笥から取り出しましょう。

まずは、箪笥の引き出しオープン!

そして、着物を眺めながら楽しく虫干しできるといいですね!

 

それでは、最後まで読んでいただきありがとうございます。

おおきに!