着物と帯どこで購入?初心者の失敗しない買い方やリサイクルとネットのデメリットも!
着物を買う。
これも着物初心者さんにとってはハードルの高いことですよね。
着物を売っているところといえば、呉服屋さん。
しかし、呉服屋さんって入りにくそう、入ったところで高い着物を押し売りされそう・・・
着物初心者さんにとって、呉服屋さんは敷居が高いと思うところですよね。
今回は、着物をどこで買うのか、初めて着物を買う方々へ、失敗しない買い方や選び方についてです。
安く購入できるネットやリサイクルショップのデメリットもみておきましょう。
メリットよりもデメリットをおさえておいたほうが失敗しないお買物になりますよ。
着物・帯は出会いです!
お気に入りの着物・帯と出会えますように。
着物と帯どこで買う?
結論から言いますと、
どんな時に、どんな着物・帯を着るのか
によって、着る着物・帯が決まります。それを売っているお店で買えばいいのです。
まぁ、それがわからないから迷ったり、悩んだり、失敗したりするんですけどね。
特に着物初心者さんにとっては、着物のTPO、着物と帯のコーディネートも???ですからね。
まずは、着物を買えるところを4つに分けてみましょう。
- 呉服屋
- 展示会
- リサイクルショップ
- ネットショップ
それぞれをみていきましょう。
着物のプロになんでも質問!マイサイズの着物を仕立て!呉服屋
着物を売っているところといえば、呉服屋さん。
着物の専門家ですから、着物のことなら何でも教えてくれますけど、着物初心者には未知な単語が多く飛び交うこともあります。
基本的に、反物+お仕立て代で売っていますので、自分の体にピッタリのマイサイズ着物をお仕立てしてもらえます。
マイサイズの着物が一番ですが、この「お仕立て代」がわかりにくい・・・・・
呉服屋さんにも様々なところがあります。
百貨店
髙島屋や大丸、伊勢丹に入っている呉服屋さんは、やっぱりデパートのお値段。
着物のお値段がさっぱりわからないという方、デパート価格でまずは相場をリサーチしてみてもいいでしょう。
押し売りがありませんから、気軽に見ることができます。
たまに、地方の呉服屋さんが期間限定で出店に来られていることがあり、面白いものを発見できたりもします。
大手呉服店
押し売りされた
買わないと店から出られなかった
ローンを組まされた
これら、実際にあることで、こんな事で着物を嫌になってしまうのは本当に残念です。
もちろん、全てがこういうお店ではないのですが、一部の店が着物のイメージを悪くした、斜陽産業にしてしまいました。
着物を購入できるところは実店舗の呉服屋だけではありません。
この記事で紹介するように多様な販路がありますので、ハードルが高いと思うのであれば無理して行く必要はありません。
町の呉服店
地域にある昔からある呉服屋さんです。
「あなたの町の電気屋さん」みたいな感じ。
町の電気屋さんと量販店では、量販店のほうが品揃えが豊富で安いのと同じように、品揃えとお値段はあまり魅力的ではありません。
店構えもあまり目立たず、扉が閉まっていて入りにくい。入っても、品揃えはある程度の反物が置いてあるだけ、お得意様の要望を聴いて仕入れてお仕立てします。
やはり、反物+仕立て代の金額がわかりにくい。
基本的な仕立て代に加えてオプションで、○○○加工しますか?×××加工しますか?と並べ立てられても単語がわからない、結局、トータル金額に眩暈がするってなこともあります。
お得意様と密接な関係で商売をしている一方、一見さんには敷居が高いですね。
最近の呉服店
ここ最近でオープンしたニューカマーの呉服屋さんです。
京都でも東京や大阪など、京都以外から来たニューカマーの呉服屋さんが頑張っています。
「カジュアル着物」の取扱いが多く、洋服感覚で気楽に着物でおでかけしよう、というコンセプトで「着物でおでかけ」企画を催しているところもあります。
店構えも入りやすく、着物ブティック、アパレルな感じです。
実店舗とネットショップを併せてやっているところもあるので、まずはネットショップを覗いてみて、実店舗に行って見るというのもいいでしょう。
わりと行きやすいタイプの呉服屋さんです。
例えば、こんな感じのお店があります。
着物のこと勉強になります!展示会
展示会というと、ますます「買わされる!」感を強く感じる方がいるかもしれません。
展示会といっても、
- 問屋主催で呉服屋がお得意様を招待する
- 大手の着付け教室がどこかと一緒にやる
など、開催形式で雰囲気は異なります。
授業料が無料もしくはワンコインの着付け教室がするのが、2.のパターンですね。
全国の良質な品、伝統工芸品を見ることもでき、生産者の方々が来ることもあるので、着物を見る目を養うにはいい場です。勉強になります。
ですがやはり、ハイテンション&エネルギッシュな販売に圧倒されますね。向こうも売るためのイベントですから。
自分の欲しいものは欲しい、要らないものは要らない、販売攻勢に圧倒されず、冷静にマイペースにお買い物ができる人には行って見る価値あります。
ちなみに、ワタクシ、展示会は好きです。でも、体調管理をして冷静な判断ができる時にのみ行っています。
運命の着物と出会えるかも!リサイクルショップ
洋服に古着屋があるように、着物にも古着屋があります。
洋服と同じように一番の魅力は安いこと!
呉服屋でお仕立てするのとは違い、すでに着物の形になっているのでお買い物しやすいですね。
また、今では売られていないデザインやアンティークなど面白い品が豊富にあります。
その中から、「これ、素敵!」という「運命の出会い」があるかも!
京都、三条・四条界隈のおすすめ店を紹介したサイトがありますので、参考にしてみてください。
スマホでも気楽に買える!ネットショップ
今やインターネットで何でも買えます。着物もスマホをぽちっとすれば買えます。
押し売りの心配はないので気楽にお買い物できるのが一番のメリットです。
一方、わからないことがあってもスマホは答えてくれません。
画面越しでは生地の色や質感がわかりません。特に、着物は洋服よりも面積が大きいので、色や質感が重要になってきます。
ネットで購入してみたものの、イメージと違いガッカリ・・・ということもあり、呉服屋さんに行って見るのとはまた違ったドキドキ感がありますね。
着物初心者が初めて着物を購入!どこで買う?
それで、結局、着物と帯どこで買う?の答えですが、
初めての着物購入!お金はいくらかかってもいい!という羨ましい方、呉服屋さんで好きな反物でマイサイズにお仕立てしてもらいましょう。
それ以外の着物初心者さん、やっぱり最初はこちらです。
- リサイクルショップ
- ネットショップ
それぞれのメリットとデメリットをみてみましょう。
特に、デメリットのほうを承知したうえでお買い物することが、「失敗しない」お買い物になります。
リサイクルショップ
メリット
- すでに着物の形なので、買ったらすぐに着られる
- 貴重なお品がリーズナブルな価格で手に入る
- 押し売りがあまりない
デメリット
- 昔の着物なので基本、サイズが小さい
- 汚れや解れがある場合があるので、商品チェックは入念に!
リサイクルショップのデメリットは、やはり商品の状態ですね。これは着物に限ったことではなく、リサイクル、中古品には付きもののデメリットです。
昔の日本人は今より小柄だったので、基本、サイズが小さいです。
また、昔の人は日常生活が着物だったので、動きやすいよう袖が短め、袂が小さめに仕立てられています。
着物での所作に未だ慣れていない着物初心者さんにとっては、短めの袖、小さめの袂がかえっていいかもしれません。
前述しましたが、リサイクルショップには今では売られていないデザインやアンティークなど面白い品が豊富にあります。
明治、大正、昭和初期に作られたアンティーク着物の派手な色柄は、おとなしめな今の時代にはないデザイン。これがあなたの心を鷲掴みにするかも。
リサイクルショップは着物の美術館です。ぜひ、行って見てみてください。
ネットショップ
メリット
- 押し売りがない
- お誂えからプレタ、リサイクルもあり、価格帯も様々、幅広い品数から選ぶことができる
- 商品によるが、基本、店舗で買うよりも安いことが多い
デメリット
- 現物を見て買い物できないので、イメージと違うことがある、特に、生地の質感は画面越しでは全くわからない
- 試着もできないので自分のサイズを測って知っておく必要がある
- たくさんのショップ、たくさんの商品があり過ぎて、どこで、何を買えばいいのかわからない
ここまで着物をどこで買うのかをみてきましたが、次は、どんな着物を買えばいいのか、着物の選び方をみていきましょう。
ゼロからはじめる着物生活!失敗しない着物の選び方
着物の選び方、おさえておきたいポイントです。
- TPO(どんな時に、どんな着物・帯を着るのか)
- 素材(自分で洗えるか、洗えないか)
- 着物と帯のコーディネート
- サイズ
- 予算
- その着物・帯に心ときめいている?
動画のTPOの説明、居酒屋でジョッキビール、わかりやすかったですね。
カジュアル着物 → 居酒屋でジョッキビール
フォーマル着物 → 結婚式でグラスビール
です。着物店に行ってカジュアル着物を探す際には
「居酒屋でジョッキビールをぐいぐいやるときに着る着物」
と言って、店員さんに選んでもらいましょう。
「この柄かわいい!」
柄だけ見て買って・・・
着物あるある失敗です。
動画にもあったように、着物の柄の可愛さだけで選ぶと、帯とのコーディネートが難しくなることがあります。
着物と帯のコーディネートは、いろんな着物と帯を見て、見る目を肥やすしかないのですが、ネット上でコーディネートができる面白いサイトがあるので紹介しましょう。
先述のニューカマー呉服屋のところで紹介した、いち利さんのネットサイトです。
気になる着物と帯をクリックすると、まるで人が着ているような姿で画像が現れます。
これ、けっこう、嵌ります。ポチポチ、やりすぎて徹夜にならないようご注意ください。
予算は、人それぞれですが、着物と帯、どちらに予算を掛けますか?
おすすめの予算配分は、帯のほうに予算を掛けることです。
良質の着物を着ても帯の素材がショボいと、着物もショボく見えます。
逆に、安い着物を着ていても帯が良ければ、着物も良く見えます。例えば、
着物 500円
帯 10,000円
帯締め 5,800円
合計 16,300円
のコーディネートです。
「この着物、古着屋のワゴンセールで500円だった~」
と言うと、周囲は驚きの反応です!
言わなければ、500円はバレない。
それは、帯と帯小物(帯締め)で着物を引き立てているからです。
予算は、帯重視にしてみてください。
徒然と述べましたが、最後に、やっぱり、
心ときめくかどうか
です。粘り強く、そして、楽しく、着物・帯を選びましょう。
必ず、これ!という出会いがあります!
それでは最後まで読んでいただきありがとうございます。
おおきに!
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